海上輸送の始まり―堺│堺市の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店 千成工務店
2022.01.29 (Sat) 更新
堺市の外壁塗装・屋根塗装・雨漏りならおまかせください!
こんにちは 千成工務店 藤本です。
以前、堺の昆布産業をご紹介した際、北海道の高級昆布が
「北前船」で日本海側のコンブロードを通って届けられていたと
いうお話を書きました。
〈北前船のコンブロード〉
https://www.sennarikoumuten.com/blog/15990/
日本海側航路を行く船が「北前船」だったのに対して、大坂から
太平洋側航路を江戸に向かう船を「菱垣廻船」と呼びました。
船の側面に菱組の格子を組んだ装飾が施された帆船で、大坂から
江戸へ木綿や醤油、油、酒、酢、紙などの日常物資を運送して
いました。
なんと、この「菱垣廻船」を始めたのは堺の商人でした。
1619年(元和5年)に紀州富田浦の35トン積の船を借り受けて
大坂~江戸へ日常物資を運んだのが始まりだそうです。
それからわずか5年で大坂は「出船千隻・入船千隻」と言われるまでに
なりました。
菱垣廻船の一つ「浪華丸」を復元し、大阪湾で帆走実験が行われた時の
様子がこちらです。
(セーリングヨット研究会撮影)
写真では分かりにくいですが、全長30メートルもあります。
帆柱の高さは27メートルで9階建てのビルと同じくらいの高さに
なります。この船に150トンもの積み荷を乗せて風力のみを頼りに
江戸まで太平洋を進みます。
10日~1ヶ月ぐらいかけて進むのでその間には嵐の日もあり、海難
事故も多く発生していました。途中嵐に遭遇し危険と判断すると
積み荷を海に捨てたり帆柱を切り倒すこともあったので漂流や遭難が
相次いでいたそうです。
復元された「浪華丸」は「なにわの海の時空間」に展示されていましたが
2013年に閉館したため今はその美しい姿を見ることができないのが
残念です。
(海洋総合辞典より)
遠い江戸時代、現代に通じる物資の大量輸送を可能にした「廻船」の
考案者が堺の商人だったなんて、とても嬉しいことですよね!(^^)!
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